2009年09月21日

書評:減らす技術 レオ・バボータ著

減らす技術 The Power of LESS
減らす技術 The Power of LESS
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 今回の本は、「減らす技術」レオ・バボータ著である。我々は、常に増やすことを目指してきた。財力はもちろん、友人、恋人(語弊がありそうだなあ)、人脈、趣味、営業成績、ともあれ何かの数字...しかし、減らすことでより達成できることもあると考えさせられる。原題は、「The power of less」である。「より少ないことの力」とでも言えるのだろうか。もっと少なく、もっと小さく、もっと価値あることを、と副題に書いてある。



 本書の内容は、英語で表紙に書いてあることでかなり示唆されている。
●「あらゆる目標を細分化して、自分が達成可能なタスク(一日で簡単にできる少量の仕事)に分けよう」
●「一度にほんのわずかなタスクにだけに集中しよう」
●「新しく、生産的な習慣を作ろう」
●「集中力を磨こう」
●「能率をあげよう」

となっている。一般的に、ビジネス書を読むと、仕事の効率化を提案する書が多い。本書も効率化を主張はするものの、いくつかの点で類書と異なる。まず、原点として、人間の時間は限られており,効率的に短時間で物事をすることは無理があるという前提があることだ。よって、やることの量そのものを減らさねばならない。しかも、やるべきこととは何か、ここから始めることである。自分の人生にとって重要なこととは? 著者は、関わり合いを減らすことが重要であると主張する。確かに、冠婚葬祭を初め、忘年会などに代表される飲み会、友人からの電話などなど、いろんな関わり合いは、長く生きていればいるほど逃れ難いものが増えるものである。

 著者は、いったんこのことから解放されて、何が自分の人生に重要か、それを見つめ直すことをすすめている。著者自身は自分にとって重要なショートリストを作っているそうだ。
1.家族との時間を過ごす。
2.書く。
3.走る。
4.読む。 
これだけである。書くというのは、ブログや著作。ちなみに、この著者は世界ブログ総合大賞に選ばれた「Zen Habits」というブログを書いている。そこから、かような著作も生まれるのだから重要であろう。シンプルである。この4つの重要なファクターと関わり合いとの関連性を調べたら、そりゃ、宴会には出ないワナ。できます?しかし、判断基準を考えるという意味では面白いでしょ?

 確かに、人によっては、職場の同僚と仲良く、楽しくすることが人生の重要事項の方もあろう。それは否定しない。人それぞれである。それで結構。しかし、自分の人生を生きてないんじゃないか?忙しくて、バタバタしているうちにまた1年過ぎた。それで満足できない人は、やることを制限することが必要であろう。

もうひとつ。本書では、2日以上かかるような仕事はプロジェクトであるという。本書は、仕事を減らし、本質的なものを優先して小さく始めることが大切であるという。よって、プロジェクトではなく、一日の始めにプロジェクトを分解して、タスクにしてしまい。毎日、朝一番に本日の3つの最重要タスク(MIT: Most Important Task)を書き出し、重要な順に、一つずつ終えていくのがコツだそうな。どこかで聞いたような気もするが,小さくすることが重要。

 イチローが言ってますな。「小さいことの積み重ねでしか、とんでもない遠くへはたどり着けない。」うーん、痛いところ。しかし、本書の内容で私の体験にもピタリのところが多い。私が米国で本当の意味でインプラントを知り、日本で歯科医仲間に言ったとき、だれも反応しなかった。その後、恩師に出会い、地道に勉強をする中で、どのような勉強を小さく続けていったのか、知っている人は少ない。しかし、ベストセラーになった著作がでるまで足掛け10年以上、努力を継続できたことが大切であったのだろう。小さなタスクの繰り返し。これはキーかもしれない。同時に、MITに分ける技術的具体例など、本書は本質的な技術を教えてくれる。いい本だと思う。1時間で読めます.

taketo_koga at 05:00コメント(0)トラックバック(0) 
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