2012年02月10日

政策実行には時間が必要、変革も歴史に学んだ。 マハティール・モハマド 元マレーシア首相 読売新聞 「指導者考」の記事より

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今度はマハティール元首相の言葉。くしくも、アタリ氏の発言と同様である。我々は政治の成果を性急に求めすぎるのかも。

86歳のマハティール氏。一時は独裁的だの、日本びいきが過ぎるだの、いろいろ言われたが、今になって思えば、マレーシアの国父とも言うべき実績をあげてきた偉人であろう。

大前研一氏をブレーンとしていたのも有名な話である。氏は、先日のアタリ氏と同じく、政治指導者に必要な時間に関して触れている。就任1年目は職務を学び、2年目で政策を吟味、3年目にようやく政策が実行できるという。

1,2年で変わってしまうようでは指導者は育たないとする。例外はあるとしても、3,4年の時間は与えるべきだとのこと。

マハティール氏は22年間首相を務めた。1期目は政敵の挑戦を抑えるのに要したという。2期目からが彼の政策を真に履行できたらしい。

投票を政敵を倒すためだけのものだと考える有権者や政治家が多いと、指導者は政権居座りそのものが目的化してしまうのであろう。まさに、日本そのものである。

防衛相がコーヒーを飲んだかどうか、知識のテストでいじめることが政権の奪取する道だと考えている自民党への失望も同様に深くなっているのに当事者たちは気が付かないのであろう。

マハティール氏は、次に、指導者として重要なのが、構想であるとする。彼の政策では有名な、日本に学ぼうという、「ルックイースト政策」をまとめた話を例に挙げている。

敗戦国の日本が懸命に働き、規律を守り、生産する商品の品質に責任を持った。その職業倫理観を真似ようと務めたという。氏いわく、十分にできたわけではないが、マレーシアは発展していった。

第三に、社会格差への配慮が必要なことを述べている。確かに、貧富の格差が大きくなると、紛争につながるのは必定であろう。

特に、マレーシアは、中国系とマレー系住民がいて、中国系が実質的社会の上層部を形成している。よって、マレー系を優遇する政策をとったのであった。

以上のような観点から構想を練り上げ政策を実行するためには、党内や国会内の政争に気をとられているようでは、難しいのは自明であろう。

派閥や政局ばかりに目が行くと、そりゃあ、国家100年の計なんて、脳裏のどこにも浮かぶまい。

また、長ーいため息ひとつ。は〜 (・.・;)

ところで、氏は歴史上の指導者に多くを学んだという。たとえば、イスラム教の始祖ムハンマドは、アラブの民衆に善悪を諭し、ロシアのピョートル大抵はロシアを西欧を参考に近代化して強国に替えた。

日本の明治維新の指導者たちも、同様であった。同時代なら、南アフリカのマンデラ元大統領であるそうな。マンデラさん、自らを長期間投獄した人をも恨まず、手を携えて国造りに取り組んだ姿に、氏は深く感銘を受けたらしい。

良き指導者は、まず、自らが変わり、次に人々を変える力を持つものらしい。その結果、国も豊かに強くなりうるのだ。

こうした言葉を、すでに長い政治生活を成功裡に終えた氏のような人が語る事柄は重みがある。こうした構想の重要性、リーダーシップを説く一方で、指導者ひとりの視野では狭くて足りないことも指摘する。

たとえ誤っていても本人は気づかない。なるべく多くの人々の意見を聞き、検討を加えた上で、自らの構想に仕上げる重要さも強調している。

非常にバランスのとれた人物だと感じる話である。氏は、元開業医であるのですな。今の日本に必要な視点は、世界中の指揮者に共通していると思う。

それにしても、ため息が止まらぬ。は〜〜っ、あ〜あ (T_T)


taketo_koga at 14:56コメント(0)トラックバック(0) 
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