2013年10月08日

映画評 終戦のエンペラー ピーター・ウェーバー監督作品



ハリウッドの映画ゆえに可能になった映画。フィクションを織り交ぜているが、基本的に事実に沿った作品。いい映画。

安全でリスクの少ないインプラント治療を追求する、千葉は幕張新都心のインプラント専門医、古賀テクノガーデン歯科の古賀です。本日のブログは、映画評を。

しばらくぶりのブログ。仕事のブログをホームページに移行したり、細かいことはFBにアップするようになったので、ちょっと、更新が遅れがちでごめんなさい。

ところで、終戦のエンペラーである。ボナー・フェラーズ准将という、あまり知られていない米軍の士官が主人公である。

この映画、終戦時の日本のエリート官僚を祖父にもつ米国在住の奈良橋陽子氏がプロデュースしたもの。

あえて、米国発で、かようなクオリティの高い映画が天皇を絡めて製作されるのには、違和感があるが、内容を観るとなるほどと思わせる。

マッカーサーは、太平洋戦争における日本の無条件降伏後、厚木に降り立つ。けだし有名なシーンであるが、本作品では、きわめてあのマッカーサーが俗物に描かれていて面白い。

しかし、ただの俗物の訳はない。その辺りの、頭がよく回り、妙に功名心も強いが有能で、反面、目立ちたがり屋で政治的野心が強く、多くの敵もいる複雑な人物を、これまた、内面が複雑そうな俳優のトミー・リー・ジョーンズが好演している。

大まかなあらすじとしては、占領統治のために終戦後すぐに日本にやってきたGHQで模索されたのは、天皇の戦争責任の有無である。

本作の主人公、フェラーズは、東条英機、近衛文麿、木戸幸一、関屋貞三郎らに聴取を行い、太平洋戦争の開戦と終戦に関する天皇の役割と責任に関して証言を集める。

マッカーサーは、対ソ連や政治的な立場から、天皇が戦争に直接的に関与していない証拠を欲していた。しかし、フェラーズは、それを見つけることが出来なかった。

フェラーズには、日米開戦前に、米国留学中の日本人女性と恋愛関係にあった過去を持っていた。意図的に爆撃の標的から外していたとして、GHQ内で対立する人間たちに追い詰められた部分もあった。

しかし、具体的な証拠を得られぬままマッカーサーに最終報告書を提出する。そこで調査書を読んだマッカーサーは、天皇の人物像を見定めようとフェラーズに天皇との面会を設定するように命じるのであった。

やがて、面会が実現したのが、かの有名なツーショット写真のあの場面である。以後、ネタバレ自重。

本作品は、非常に丁寧にあの当時のことを描かれた力作である。さすがに、このような作品が日本でできたとは思えない。

しかも、フェラーズに聴取された関屋氏の孫娘がプロデュースしたという因縁の作品である。

もちろん、多数のフィクションもあろう。別にフェラーズが本当に日本女性の恋人がいたわけではない。ここらへんは、映画として、彩りを加えたものらしい。

一方で、フェラーズは、徹底的に日本を救おうとしてくれた人物でもある。マッカーサーが失脚した際かと思うが、降格人事まで受けている。

それでも、日本のことをかばってくれた人物であり、後に、日本政府から叙勲されたのだが、すでに、1971年、75歳になっていた。。。

ともあれ、フェラーズは、かのリーダーズ・ダイジェストに、1947年、「幸福のために戦った天皇裕仁」という文章を書き、天皇を讃えている。

勲二等瑞宝章授与の申請書には、こう書かれていたという。「ボナーフェラーズ准将は、連合国分総司令部に於ける唯一の親日将校として、天皇陛下を戦犯より救出したる大恩人である。」

プロデューサーの奈良橋氏は、「アメリカは、日本以外の国では、韓国、ベトナム、アフガン、イラクとすべて占領政策に失敗している。成功したのは日本だけです。そのことをほとんどの米国人は知らない。だから、なぜ日本で成功したのかということをアメリカ人に知って欲しかったと語っている。

ともあれ、きちんとしたいい作品である。オススメ。


taketo_koga at 15:41コメント(0)トラックバック(0) 
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