2013年10月15日

書評:どうせ生きるなら  大橋巨泉 著



まさに、好き放題、わがまま勝手に生きてきた人生の指南書。しかし、憎めないんだよなあ。先日書評を書いた曽野綾子さんの著作と対極。

安全でリスクの少ないインプラント治療を追求する、千葉は幕張新都心のインプラント専門医、古賀テクノガーデン歯科の古賀です。本日のブログも書評を。

数年前、「巨泉、人生の選択」を読んだ。まあ、勝手な言い草の本で、現在の奥様に同情してしまう如き著書であった。ただし、イヤミはない。さぞや、楽しかっただろうという大橋巨泉さんの伝記みたいな本である。

簡単に言えば、セミリタイアの勧めである。リタイヤを完全にすると楽しくないので、セミリタイアして、お気に入りの場所のいい季節だけ渡り鳥生活するというやつである。

巨泉さんのように、ゴルフ命の方はそれもよかろう。それに、子供を作らぬベストパートナーが必要な感じの書き方で、ためにこども好きで初婚であった奥様を説得するのに命がけだったような内容であった。

この人の本の特徴とも言えるが、いつも徹頭徹尾自分中心である。パートナーがとにかく大切と書いてあるが、パートナーサイドの視点はかなり無視されている。それでも、許してくれるパートナーをお持ちなんだと納得したりする。

でも、それが人生の選択といえばそうであろう。患者さんの女性で、巨泉さんの本を、女性として読んでいてほんとに腹が立つとおっしゃった方がいらしたが、これは納得できる。

一方で、巨泉さん、自分がわがままで自分勝手であり、自己顕示欲が強く、鼻っ柱も強い。それでも憎めないのは、自分でその自覚があるからである。

それに、前作の内容をあっさり修正し、あの時はああ思ったが、今はこう思う。考え違いだったとはばからずに訂正をする。

要するに、独善的かもしれぬが、それを自覚して修正していく人、これは、意外に真実に近づくのかもしれない。

パートナーとの話や、病気とのつきあいかた、趣味の話、楽しみのこと、友人達との挿話、やはり読ませる。

人生の達人がそれを楽しむことなら、間違いなく巨泉さんは達人だ。そして、夫婦の絆がいつも中心にある。リベラリストなので、夫婦だろうと、パートナーだろうと、ゲイのカップルでも同様だとしてある。

いずれにしろ、二人で健康に仲良く楽しむための人生を送るにはどうするかという信念が徹頭徹尾貫かれている。

そのあたりは、ブレない。説教臭さは極めて薄く、自分の主張も、結局は、そのほうが楽しく、無駄のない生き方ですよ、というアドバイスに過ぎない。

しかし、それがパートナーにとってもそうかといえば、難しい。しかし、おそらく、こうした仕切り屋とうまく付き合う人は、主張の強い男に合わせるのが好きな人なのであろう。

それはそれでいいと思う。普段の生活まで、皆が信念を戦わせて議論しなくちゃいけないようなら、人生は味気ない。気ままだが、頼りになる。こうした人を応援する奥様、これも良いカップルであろう。

てなわけで、楽しく読めて、意外に参考になることも多いのであった。曽野綾子さんの著書とは対照的で、「真実だ、受け入れろ」、というのと、「ボクの経験上、こちらが楽しいよ」というのでは、まるでスタンスが違う。

好みだとは思うが、勝手な人だと思いつつ、巨泉さんの本は好きです。良い人生送ったなあ、なんて感想を抱いてしまった。

taketo_koga at 10:00コメント(0)トラックバック(0) 
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